解剖学の少年

ヨノイの毎日

しあわせのかたち

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こんばんは、ヨノイです。

しあわせになりたいです。

あなたはしあわせですか?

 

 

僕はというと暇さえあればGoogleマップでシベリアの上の方に無数に存在する蓮コラみたいな沼を観察して時間を潰す日々を送っております。

 

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これマジ?国土に比べて人の住める土地が少なすぎるだろ

もし死ぬならこういうところで死にたいです。大自然すぎて幽霊になってからが地獄ですが

 

 

 

 

シベリアの上の方に無数に存在する蓮コラみたいな沼の話はどうでもいいとして最近秋葉原で凋叶棕という東方ボーカルサークルの新作「報」を購入しました。

www.melonbooks.co.jp

欲望をテーマにした今作では明るくポップな曲が多く収録されており初心者にも手に取りやすい一作に仕上がっています。特に一曲目の金と楽園のエゴイストはノリが良くボーカルの棗いつきさんのハリのある歌声も相まって非常に楽しい曲です、中華テクノ風(そんなジャンルは存在しない)の今までになかった曲調で新鮮ですね

 

しかし僕個人としては最後に収録されているしあわせのかたちという曲が一番印象に残りました。これまでの曲と打って変わってダウナーな雰囲気の曲ですが歌詞の方もとても重いものとなっています。いくら幸福を望もうにも絶対に不幸になってしまう貧乏神の少女、紫苑と彼女に取り憑かれて破滅してゆく男のことを歌った歌詞はやるせなさの中に救いようのない強欲さが垣間見え、かなりえげつない一曲です。美しいピアノのイントロと覆い被さってくるような退廃的なメロディの危険な中毒性がたまりません。

特に「生まれたことの報いとして、幸せになっていきたいな」というフレーズは生きていくなかで欲望や理想を積み上げてゆき幸福を追い求める人の性を本作のテーマである報という言葉で簡潔に表していてとても気に入っています、とは言っても貧乏神である紫苑にとってのしあわせのかたちとは結果として他人を食い物にするような醜悪なものなのですが。

 

総じて今回のアルバムは個人的にはかなり満足度の高いものでしたが、やはり紫苑の曲の完成度が高く何回も繰り返して聴きたくなってしまいます。サビの「あのお米、あのお酒、お腹いっぱいになりたいねー」の部分のフレーズを口ずさみながら家事をしていると途端に自分が健気に思えてきておすすめです

 

葬迎とかからくれなゐの影とか東方人妖小町とかCDの最後に入ってる曲はそのアルバムを締め括るような名曲が多いですよね

 

 

 

 

 

 

 

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騙とかみたいに今作も裏ジャケットがありますが僕は黒いものは全部オシャレだと思うので裏の方を飾っています

 

https://goo.gl/maps/YoAPKF9CjWkLvFsp9